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どこかの大学職員のブログ

課程認定申請の申請様式相関図(初任者向け)

 

どの様式に何を記載するのか

最新版の『手引き』による区分では、課程認定申請の申請様式は21種類あります(手引き、p.10)。ただし、「履歴書」「教育研究業績書」「教員就任承諾書」が1種類として括られていたり、「単位互換協定書」といった一部の大学のみ提出を要する様式が1種類としてカウントされていたりしますので、実際には21から前後します。目安としては20種類程度ということになろうかと思います。

 

教職課程事務初任者にとって、どの様式に何を記載する(何が記載されている)のかは理解に苦労するのではないかと思います。

 

申請様式作成中に困ることの一例

様式の作成を進めているときに、次のような事態が発生して苦労したことはないでしょうか?

 

  • タカハシ先生の表記は「高」じゃなくて「髙」(はしごだか)らしいよ。
  • 「教育原理」は「教育原論」に名称変更だって。

 

担当者の心の声は「(…は?今になって言う?書類全部直さなきゃいけないじゃん…。)」ではないでしょうか。こんなとき、どの書類を修正したらよいのか整理しました。

 

申請様式相関図

申請様式相関図

 

上図には、他の申請様式との関連性を有する様式を主に抜粋しています。また、記載した項目は当該様式に記載する項目のすべてではなく、その一部です。

タカハシ先生の事例でいえば、2号とシラバス、3号、4号を修正すればいいのかと気付けます。

 

課題

上記の相関図は「申請様式作成途中に記載事項が変更になったとき、どの様式を修正したらよいのか?」の観点で作成したものです。そのため、次のような課題があります。

 

  • 全申請様式、全記載項目が網羅されていない。

初任者に課程認定申請の概略をつかんでもらおうとする場合には、全様式、全項目を網羅した1枚紙の方が適当と思います。初任者に『手引き』数十ページをめくらせるのは酷ですからね。

 

  • 様式間の関連性を完全にとらえられていない。

上図は各様式に共通に記載する項目を抽出したに過ぎません。もっと緻密な関連性――例えば、シラバスに振った通しページ番号を個別のコアカリ対応表に転記し、その個別のコアカリ対応表の通しページ番号をコアカリ対応表(一覧)に振るという様式間関係――が見えてきません。

 

  • 抽出した共通記載事項も条件によっては共通でなくなる

タカハシ先生の事例でいえば、タカハシ先生が専任教員かそうでないかによって、修正対象となる様式が異なってきます。そこまでは扱いきれませんでした。

 

本当にほしい相関図

実のところ、課程認定ではなく設置届出/認可の様式相関図がほしいと思っています。設置の方が申請様式の数も多いですし[1]、「基本計画書」「設置の趣旨等を記載した書類」という記載事項が多岐にわたるやっかいな様式が登場します。設置の全体像をつかむためにも、設置担当者の業務負担軽減のためにもぜひとも欲しいところです。私の実力では到底無理なので、どなたか…何卒よろしくお願いします。

 

 

 

[1] 30種類(大学の設置等に係る提出書類の作成の手引(令和6年度開設用(改正前大学設置基準))、p.41)とされていますが、括り方の問題で実際はこれよりはるかに多いです。